オープンキャンパスで研究プロジェクトの学生さんと高校生が交流しました

8月21日、22日に麻布大学オープンキャンパスのプログラムとして、研究プロジェクト参加学生オンライン発表会が行われました。今回は、5プロジェクトの学生さんが参加、各々が思い思いの発表スタイルを準備、とても聴きごたえのある内容となりました。当日は多くの受験生が視聴してくださり発表後の質疑応答も活発に行われました。学生たちにとっては多くの学びを得た機会だったと思います。

各プロジェクト発表の様子

各プロジェクトの概要と質疑応答について担当の先生方にお答えいただきました。

植竹先生「One Welfareパイロット・スタディ」

このプロジェクトでは、動物園での福祉的飼育方法を科学的に開発することを目指しています。動物園の動物たちは、どんなストレスを抱えているのか、どのようにして改善していくのか、を紹介しました。

質問者

今回の交流会で 楽しかったこと、面白い質問などありましたか?

植竹先生

今どきの高校生は、SNS等で文字でのやりとりに慣れているせいか、当プロジェクト紹介後に活発に出された質問も、全てGoogle Meetのチャットを介して寄せられたことが印象的でした。

質問の中では、「プロジェクトに参加して辛かったことはありませんか?」に対して、参加学生が「自分はサークルもアルバイトもしているので、時間の確保が大変だけれども、自分の将来につながる、やりたいことなので、辛くはない」と答えてくれたのが印象に残っています。

質問者

今後の発展は何を期待していますか?

植竹先生

上述したように、若者が利用する最先端の通信手段(スタイル)に合わせた高校生との交流のウェイトを高めるのが一つの方向性かなと考えます。

質問者

高校生へのメッセージをお願いします!

植竹先生

出る杭プロジェクトには、指導教員はいますが、皆さんの自発的で自治的な活動として展開されます。興味のある動物事象を、教科とは別の形で、さらに深く探究したいという学生に向いています。

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加瀬先生「GO! DO!! ZOO!!! Project_2020」

このプロジェクトでは、動物園の希少動物の生態を調べ、種の保全に向けた科学的手法の確立を目指しています。

質問者

高校生からどんな質問がありましたか?

加瀬先生

参加いただいた方からは研究内容だけでなく「アマミトゲネズミの可愛いと思うポイントは?」といった素朴な質問もいただき、プロジェクトに参加している中での小さな楽しみについても話に花が咲きました。

質問者

高校生から逆に刺激を受けたり、やる気をもらったりしましたか?

加瀬先生

「実際にトゲネズミの生息している奄美大島に行くことはありますか?」の質問にはプロジェクト参加者一同、ぜひトゲネズミの生息環境を肌で感じたい!野生の姿も見てみたい!と夢を膨らませました。今後もこのプロジェクトを学生の皆さんと一緒に推進していきます!

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竹田先生「Meet the Meat Project:食肉について探究する」

本プロジェクトでは、肉のおいしさ、を探求します。人間はそもそも肉食動物でした。ヒトが本来の機能を発揮する際には、良質のタンパク質をどのようにおいしく食べるか、がカギになります。果たして、どのようにして「肉のおいしさ」を調べるのでしょうか??

質問者

どんな質問が来ましたか?

竹田先生

質疑応答では多くの方から実験に関する質問やジェネプロ自体に関する質問をしていただき、本ジェネプロについて興味を持っていただけたと感じました。嬉しかったです。

質問者

高校生の皆さんへ一言ください!

竹田先生

麻布大学のジェネプロには様々な研究プロジェクトがあり、皆さんのやってみたいプロジェクトがきっと見つかると思います。まずはどのようなプロジェクトが行われているのか、ームページでご覧ください。ジェネプロでの活動は皆さんにとって、とても良い経験になると思います。麻布大学に入学した際には、是非チャレンジして欲しいと思います。

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永澤先生「飼い主と気持ちをあわせて課題クリア?ーイヌの情動と行動の関連」

本プロジェクトでは、ヒトとイヌの共生の仕組みを調べています。ヒトとイヌが一緒に生活すると、様々な協力体制ができますが、その協力行動は体のなかの「情動」の伝染にもかかわるのでしょうか?たとえば、やる気が伝染して、上手に行えるのか?さて、どのような研究をしているのでしょうか?

質問者

イヌの気持ちって、測れるの?

永澤先生

イヌの「気持ち」をどうやって理解するのか、という点に興味を持って聞きに来てくれた方が多かったと思います。動物は、人間と違って言葉で自分の気持ち表現できませんが、行動、自律神経活性、ホルモン濃度などの組み合わせからある程度推定できる可能性はあります。

質問者

イヌはヒトの気持ちを感じられる!?

永澤先生

私たちの研究では、イヌはヒトの気持ちを感じることを明らかにしました。今後、人間や他の動物種と比較したり、なぜそのような「気持ち」を感じるようになったのかを進化的に考えたりと、まだまだやらねばならないことがたくさんです!

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次回告知

次回は、10月30日、31日に開催予定のWEBオープンキャンパスにて第2回オンライン発表会を行います。8月開催時「予定が合わず聴けなかった」と残念がる声も聞かれたとのこと、ぜひ参加学生たちを応援にきてください!

次回発表会の詳細