「今年のサクラはなぜ開花が遅かったか」環境科学科のジェネプロ学生が解析結果を共同研究の報告会で発表

麻布大学が国立環境研究所と実施している「『生物季節観測』の発展的な活用に向けた共同研究」の第2回活動報告会(2024年9月5日)で、環境科学科2年の飯島さんが研究成果を口頭発表しました。

飯島さんは参加している研究プロジェクト「生物の季節変化をデジタル技術で見える化する」でキャンパス内の生物季節観測結果の解析や可視化に取り組んでおり、今回はサクラの開花について遅かった今年と早かった去年を比較した結果を報告しました。

いのちの博物館前の桜
飯島さん

サクラの開花についての解析を行い、例年と比較した今年の開花の遅れを感じました。実際の体感でも、今年の開花は遅いなと感じていましたが、データ化することで例年との違いを実感することが出来ました。また、サクラの開花日を予測する三つの計算方法を通じて、Excelでの解析方法を学ぶことが出来ました。

活動報告会では、生物季節観測について、キャンパスでの取り組みと全国での取り組みが報告され、これまでの結果や改善点・問題点について意見交換したほか、セミ、ツバメ、カエルなどの関連する研究成果を紹介して活発に議論をかわしました。

現在本学では、毎週水曜日昼休みにキャンパス内で観測会を行っています。生物季節観測の共同研究の一環として開始し、現在は担当教員や研究プロジェクト参加学生に加えて、個別の声掛けで輪が広がり自然が好きな教職も集う会となりました。身近だけど意外と見過ごしている身の回りの生物季節を見つめ直し、気候変動の生物への影響を考えたり学んだりするきっかけづくりを進めています。

<飯島さんが参加している研究プロジェクト>

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