2024年8月8日
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ジェネプロ研究プロジェクトの修了者(3~4年次学生)は、海外の大学や研究機関等において、現地指導者の下で研究活動に参加する“海外研修支援制度(海外チャレンジプログラム)”に応募することができます。 選考を経て、今年度は3名の渡航支援が決定しました!学生の渡航先はカリフォルニア大学デービス校(アメリカ)、パデュー大学(アメリカ)、ベルリン大学(ドイツ)を予定しています。
1、2年次にジェネプロ研究プロジェクトに参加し、現在はそれぞれ自分たちの所属する研究室で日々研究に没頭している3名の出る杭学生たち。日本を飛び立ち、海外でどんなことにチャレンジするのでしょうか?
私は、セラピー犬に興味があり、現在は、イヌが人間の感情を認識するために使用する感覚様式について研究をしています。日本国内ではセラピー犬等施設で活躍する介助犬は数匹しかいないと推定されていますが、アメリカの介助犬の数は世界一といわれており、渡航先のカリフォルニア大学デービス校の小児病院でも、セラピー犬が活発に活動しています。介助犬の先進国であるアメリカに行き、動物介在療法の現状と課題、イヌ自身の人間に対する行動特性などについて学びたいと考えています。
現在、イヌの分離不安等の問題行動が睡眠に与える影響について研究をしており、将来は、ヒトとイヌが共生できる社会づくりに貢献したいと考えています。渡航先の先生はイヌの問題行動を専門とする獣医師で、問題行動が発現する生理学的メカニズムや治療法の確立、ヒトとイヌの関係について研究をされている方です。私の研究が、イヌの問題行動の1つである分離不安症の治療に臨床応用できるか、実際に調べてみたいと考えています。
イヌのケラチノサイト(角化細胞)とアトピー性皮膚炎マウスを用いて、痒み抑制のメカニズムを解析する研究を行っています。実際にマウスではプラズマが痒みを抑制する傾向にあるとの報告があり、この研究結果をイヌの痒み抑制へのアプローチに繋げることが目標ですが、痒みのメカニズムや痒みにかかわる受容体の感受性はマウスとイヌで異なり、現在解析中です。渡航先の先生はイヌとマウス両方での神経解析の経験があるため、動物種によって生じる痒みのメカニズムの違いを学び、自分の研究に活かしたいと考えています。
本プログラムは、2023年度に引き続いての実施となります。昨年度は4名の学生がそれぞれドイツ(マックスプランク研究所)、アメリカ(北イリノイ大学)、アメリカ(アリゾナ州立大学)、スウェーデン(スウェーデン農業大学)に赴き、自身の研究を深めました。麻布出る杭Instagramにて、昨年度参加された植村さんのインタビューが掲載されていますので、是非チェックしてみて下さい!▼
今回海外チャレンジプログラムに参加する3名には、帰国後の2025年3月の報告会にて、それぞれの渡航先で得られた成果を発表してもらいます。
渡航先では、実際に研究活動を行い、研究者とのディスカッションに参加したり、自分の研究内容について英語で発表したりと、貴重な経験を得ることができます。本プログラムを通じて、研究成果の社会実装力及びグローバルな視点を身につけることが期待できます。
今後も、麻布大学は学生の「好き」を「力」に変えるためのチャレンジを応援していきます。
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