守口徹(食品栄養学)、山本純平(食品栄養学)、原馬明子(機能性脂質学)
私たちの身体は約37兆個の細胞でできています。材料となるのは全て口から体内に入れた食品です。 その中でも,エネルギー産生栄養素(三大栄養素)の一つである「脂質」は,肥満などのメタボリックシンドロームの予防から敬遠されがちです。
しかし,1つ1つの細胞の膜は「脂質」でできています。身体を構成し,組織の機能性を維持させるため,「脂質」はとても重要です。では,いつ,どのような種類の「脂質」を,どれくらい摂取すればよいのでしょうか︖私たちはマウスを用いて,身体に必要な脂質である必須脂肪酸の役割について研究しています。
ヒトでは検証することが難しい「脳機能」や,調査しにくい新生児,乳幼児期の「成長・発育」,時間のかかる老齢期への影響などを観察し,行動学,生化学的に評価していきます。