山下匡(糖鎖生物学)、福山朋季(薬理学)、永根大幹(生化学)
この研究プロジェクトでは、皮膚の恒常性維持に重要な働きを担う「スフィンゴ脂質」に着目し、スフィンゴ脂質の合成異常が「痒み」に及ぼす影響を調査します。「スフィンゴ脂質」を合成する酵素の欠損が、アトピー性皮膚炎症状を悪化させる事を明らかにしています。本研究では、 「スフィンゴ脂質」を合成する酵素を欠損させたマウスにおいて、通常のマウスと比較してかゆみ行動がどのように変化するか?その時の末梢神経がどのように影響を受けるかを調査します。
実験動物(マウス)や細胞を用いた基礎研究が中心になります。 貴重なマウスの感染症対策として自宅で齧歯類を飼育されている方は不可です。 本研究課題はチャレンジングな内容となっており、それなりの負荷が想定されます(フィードバックも大きいです!)。根気よく動物の行動を観察できる方が向いています。