ミネラルは元気な精子に必要か_2023?

伊藤潤哉(分子生殖科学)、寺川純平(ゲノム編集・疾患モデル)、野口倫子(臨床繁殖学)、大我政敏(生殖受精エピゲノム)

研究プロジェクトの概要

これまでに精子凍結や体外受精,人工授精といった生殖技術が開発され,希少動物の保護や家畜の効率的生産等に応用されています.さらにその技術は,我々ヒトの生殖医療(不妊治療)にも応用されています.実際に2020年のデータでは日本の新生児の約14人に1人が体外受精由来で生まれており,生殖技術は少子化の抑制にも貢献しています.

またマウスでは,人工多能性幹細胞(iPS細胞)や胚性幹細胞(ES細胞)から精子・卵が作製可能となりました.今後ヒトに応用されることで究極の不妊症治療法になる可能性があります.しかし,それらを受精させ得られた受精卵(胚)の個体への発生能は現在は低く,その解決には体内でどのように生殖細胞が形成され,機能するのかを分子レベルで解明する必要があります.

本プロジェクトでは,実験動物(マウス)をモデルとして用い,分子生物学的アプローチから哺乳類の雌雄生殖細胞(精子・卵子)の形成・機能を分子レベルで解明する研究に携わっていただきます.

求める学生像

「麻布大学から世界に研究成果を発信したい!」と考え,真剣に研究に取り組んでいるグループです.最先端の分野で研究競争に打ち勝つためにはハードな研究活動が必要です.高いモチベーションと大きな野望をもった学生の応募を期待しています!

研究詳細PDF
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